第三回目、遊遊人ツアーに出発~
11/10(土) 新横浜6時46分ひかり501号→9時14分京都9時31分みやこ路快速→10時19分奈良・・・近鉄奈良→新大宮・・・不退寺・・・くるみの木(ランチ)・・・法華寺・・・平城宮跡・・・朱雀門ひろば前バス停→JR奈良駅・・・興福寺中金堂(ちゅうこんどう)…日航奈良ホテル泊1
昨年と同じ6時18分の新幹線を希望していましたが、満席でした。第2希望のひかり号での出発です。
今回の旅も、友達の一人が、1万円ずつ集めて合計3万円を管理してくれることになりました。。 いつもありがとう♥
新幹線の中で、今日の予定を相談!法華寺に行く事は決まっていたので、ランチは途中にある’’カフェくるみの木’’に決めました。
京都から奈良行きの快速電車は、すでに混んでいます。なんとかみんな補助席に座れました。出発時刻が近づくにつれて朝のラッシュ並みのぎゅうぎゅう状態になりました。。。。
東福寺、伏見稲荷、平等院方面に行くので、外国人もたくさん乗っています。
ランチは11時半からなので’’このままいくと早く着きすぎちゃうね。’’と少しのんびり気分でお店に向かうことにしました。
JR奈良駅から近鉄奈良駅に向かう途中、菊花展に寄り道。
近鉄奈良駅から新大宮駅までは一駅。ここから、くるみの木へ歩いて約10分
11時20分過ぎに’’くるみの木’’到着すると、すでにお店の前には人がたくさん並んでいます。
私たちは20番目!16番目で一回目の席は満席になってしまいました。。。。
これから1時間待ち~(-_-)
’’それじゃあ、お店から歩いて数分の場所にある、不退寺へ行ってみよう~’’ということになりました。
拝観料600円。。。下調べもしていないので、しばらく山門の前で、中をのぞいてみたり。。拝観するかどうか悩みました。きっと、怪しい3人組に見えたでしょうね(笑)
リボンをつけた十一面観音が見られる+特別春季特別展ということが決め手になり、拝観することにしました。
お庭の景色を楽しみ本堂へ。
本堂で、在原業平(ありわらのなりひら)自作の名作、聖観世菩薩立像や、五大明王に会えました。奈良市内で五大明王が5人そろっているのはここ法華寺だけだそうです。
在原 業平(ありわら の なりひら)って、百人一首 ’’ちはやぶる かみよもきかず たつたがはからくれなゐに みづくくるとは’’ を読んだ歌人だけど、どんな人だったんだろう~???
こたえ。。。「見た目はイケメンでスタイルも良いけれど、行動は自由奔放で好き勝手に生きている。頭はあまり良くないけど、良い歌は多く作っている」となるようです。業平は朝廷からも認められた、平安時代のプレイボーイだった。(歴史マガジンより引用)『伊勢物語』の主人公の、いわゆる「昔男」と同一視されています。(825年- 880年7月9日)
本堂には、吹寄菱欄間(業平格子)があります。写真は後ほど。。。
聖在原業平自作の名作 観世菩薩立像ってどんな仏像なの??
こたえ。。。背丈1m90cm、木造の仏像では珍しく、頭の両側でリボンを結び、それが肩にかかって膝まで垂れています。この大きさで、リボンを結んだ仏像は大変珍しいそうです。小さい仏像はほかにもあるそうですが。。。
本堂を拝観した後、入口の受付の方が、樹木の案内をしてくださいました。♥不退寺は、南都花の古寺と呼ばれています。♥
クチナシの花豆知識~
実がなるのは一重の花、八重の花には実がつきません。
200種類のツバキが植えられています。
業平ツバキと名の付く赤い花のツバキもありました。
どうして業平ツバキって名前が付いたの?
こたえ。。。木は絡まってお互いに仲良くしているのに、どうしてみんなは喧嘩ばかりして仲良くなれないのかと業平が嘆いたところから業平ツバキと名前が付いたそうです。
拝観しているのは、私たちを含めて数人。お庭の植物の名前を尋ねたとこから、受付の方が’’もっといろんな植物があるから案内しましょう~’’と、いろいろなことを教えていただきました。丁寧にご案内いただきありがとうございました。
入るかどうか悩んだけれど、拝観できてよかったね~
くるみの木に到着~
21番まで呼ばれており、ひと組にとばされてしまいましたが、私たちもすぐに案内してもらえました。
カフェくるみの木ってどんなお店でしょう?
♥空間コーディネーターとしても知られる石村由起子さんは、1984年に雑貨店を併設したカフェ「くるみの木」を開業しました。カフェという概念がまだ無かった30年以上も前から、日々の暮らしを楽しむライフスタイルを提唱し、居心地の良い空間を提供し続けてきたそうです♥
あら!ここで私のガイドブックがなくなっていることに気づきました。。。
カフェの待合室に忘れていました。見つかってよかった。
お腹も満たされ、法華寺へ向かいます。11月なのに日の当たる場所は暑すぎます。なるべく日陰を歩きましょう~
法華寺に到着!拝観料は1000円(本堂+華楽園) 特別拝観の季節になると、どこの寺院も通常より拝観料が高くなっています。
まずは華楽園(からくえん)へ
光月亭と名前の付いた奈良月ヶ瀬村の民家(昭和46年に移築したもので、奈良県文化財指定を受けています)を見学して、ご本尊「十一面観音立像(国宝)」に会いに行きます。
十一面観音立像の後背は、蓮の花とつぼみ。千手観音に見間違えそうになりました。口びるは赤くて、光明皇后がモデルだと伝えられています。観音様の手が長い理由は、慈悲の手だからだそうです。
光明皇后(701-760)ってどんな人???
藤原不比等の三女。聖武天皇の皇后でもある。仏教に帰依し、国分寺の建立や東大寺大仏の造営をすすめ、施薬院(やくいん)、悲田院(ひでんいん)をもうけて病人や孤児をたすけました。
施薬院ってなあに???
こたえ。。。貧窮の病人に薬を施して療養させる施設。
悲田院ってなあに???
こたえ。。。仏教の慈悲の思想に基づき、貧しい人や孤児を救うために作られた施設。
藤原不比等の父→藤原鎌足(中臣鎌足)=百済王子・豊璋という説もあります。
おまけ。。。
藤原不比等邸宅地跡→相続したのは、光明皇后(娘)です。桓武天皇の皇后になりました。
本堂で維摩居士(ゆいまこじ)と文殊菩薩(もんじゅぼさつ)が向かい合っているのはどうして??
維摩が病床にあるとき、釈迦がそばに仕える仏弟子を見舞いに行かせようとしますが、問答でやり込められた経験があるので弟子たちは断ります。結局、知恵の文殊(もんじゅ)菩薩が訪問。維摩居士と文殊菩薩の門答(もんどう)が始まります。維摩居士の病は、いわゆる疾病ではなく、「生きているモノが病むから私も病む」 という思想的な問題なのですと→大乗仏教の代表的なお経のひとつ維摩経になりました。(大部分が問答,会話形式です)
特に有名な部分は、「維摩の一黙雷の如し」 →ことばで説明するよりも、黙っているほうがかえって相手に伝えることができるということ
読んでみたくなりました。
居士ってなあに???
インドでは、熱心に信仰し、修行する在家の裕富な資産家を居士と呼びました。固有名詞としてはお経に登場する維摩居士が有名です。戒名で信士.信女より、仏教信仰のもった人は→居士になります。
もう夕暮れが近づいてきました。。。
平城京へ向かいましょう~
平城京に到着~
夕日を拝みましょう~
平城京はシルクロードの終着点でもあることから、国際的な都市でした。京内には唐や新羅、遠くはインド周辺の人々までみられたそうです。
1時間に一本しかない路線ですが、あと3分でバスが来ます☆やったあ~
日航奈良ホテルにチェックイン。しばし休憩~
元気を取り戻したところで、夜の部の始まり~
夜間拝観入口に着いたのは19時15分!受け付けは19時15分迄、ぎりぎり入ることができました。15分しか滞在時間はありません。。。
門の外からずっと眺めていて、提灯を持って歩くだけだったら入らなくてもいいかくらいの気持ちだったのに、提灯を手にした途端3人とも大興奮!
もっと早くに入ればよかったね~
というわけで、仏像の印象は全く残っていません。。。
近鉄奈良駅に向かう、しかまろちゃんの近くのうどん屋さんで晩御飯。
ホテルの激混み大浴場に入り、おやすみなさい~
おまけ。。。
薬師如来信仰(庶民の信仰)→衛生状態が劣悪の状態のなか伝染病のような疫病の流行などで多くの死者が出た。
でも、現世では信仰しても救われる期待もなさそう~
ということで、阿弥陀如来信仰へ移り変わります。1022年以降~
現世を諦め来世の幸せを祈願するようになりました。
信仰にも順序があるのですね。奥が深すぎる。。。。