大黄河の西岸から敦煌まで続く シルクロード河西回廊(かせいかいろう)の物語6日間 2018年11月23日~28日~ 其の参

11/26(月) 泊3→莫高窟(ばっこうくつ)バスと徒歩→名沙山(めいさざん)・月牙泉(げつがせん)ラクダとカートと徒歩→寝台列車敦煌号 泊4

朝のおさんぽ~

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たくさんの学生が歩いています。(暗いようですが、朝7時過ぎです。)
流れに沿い歩いていくと、突き当りに学校がありました。門がまだ閉まっているようで、みんな門の前に並んでいました。

タクシーで登校する生徒、バイクや車で送ってもらう生徒がいました。遠くから通ってくるのでしょうかね~

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空はまだ月明かり。。。
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朝ごはんを屋台で食べている生徒もいます。。。
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歩道にはこのような看板があります。
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地面のタイルのマークはなんでしょうかね~??
敦煌は、ブドウの栽培が盛んで、ぶどう酒も有名だそうですが、タイルのマークは、ブドウではなさそうですね。

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今日の朝ごはんはセットメニュー
ご飯をしっかり食べて、莫高窟(ばっこうくつ)へ出発~

初めてみた展覧会が平山郁夫のシルクロードの展覧会でした。それからずっとシルクロードに憧れていました。わくわくしています!

莫高窟は、オフシーズン中は人数制限有で一日4回しかチケットの販売がありません。今回のツアーでは特別に45窟と57窟も見学できるそうです。

 

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まずはこちらで2本の映像を見ます。そのあと、バスで莫高窟へ砂漠の中を移動します。
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バスで移動中~
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バスを降りて、橋を渡ると石窟が見えてきました。(北の部分)
北の部分は、未公開でお坊さんの修行の場所とお墓もあるそうです。こちらも見学してみたいですね。

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南部分の石窟の中を見学します。それぞれの石窟には鍵がかけられています。
莫高窟ってなあに???

こたえ。。。前秦時代366年から14世紀の元年まで1000年以上、鳴沙山東側の断崖で掘り続けられました。大小492の石窟に彩色塑像と壁画が保存されています。莫高窟は、今でこそ仏像・壁画を数多く残す“砂漠の美術館”として、数多くの観光客を呼び込んでいますが、その原点は、あくまでも僧侶たちの修行の場であったそうです。仏教美術としてはとして世界最大の規模を誇っています。

どうして壁画を残したの???

こたえ。。。禅定(ぜんじょう)→’’心が動揺することがなくなった一定の状態という修行’’する修行僧は、まず仏像の前に座り繰りかえして仏像を観照かんしょう(主観をまじえないで物事を冷静に観察して、意味を明らかに知る)し、その相好そうごう(仏の身体に備わっている特徴。32の相と80種の好の総称)を頭の中に叩き込みます。そして、何処にあっても、目をつぶって仏の姿を眼底に思い浮かべることができるようになったとき、仏との一体感が感得され、そこから悟りへの道へと突き進むといいます。
それが禅定あり、修行僧たちは禅定の場を求めて、俗世界を離れたこの地に石窟を開削し、仏像を置き仏画を描いたそうです。

誰がここで最初に修業を始めたの???

こたえ。。。鳴沙山の向かいの三危山(さんきざん)が夕陽を浴び金色に輝く荘厳な様に心打たれ、僧・楽僔(がくそん)が石窟を掘り修行の場としたのが始まりと伝わっています。つづいて法良禅師という人が東から来て 楽僔の傍らに窟を造建したそうです。

仏像=大乗仏教ということになるのですね。

ブッタの教えが、保守派、革新派に分かれて、大乗仏教は革新派にあたります。

大乗仏教ってなあに???

こたえ。。。自分だけが悟りをひらけばいいのではなく、救いを求める人すべてを救済するべきだと説いて、「多くの人を乗せる」=「大きな乗り物」という意味で「大乗仏教」と名乗りました。

大乗仏教には、“六波羅蜜”(ロクハラミツ、布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智恵)という人が実践すべき徳目があり、仏道修行者は、この6っの修行に専念することが求められます。
その一つ“禅定”(ゼンジョウ)とは、俗塵を離れた閑静な場所で心静かに瞑想し、心身を統一させて悟りに至ろうとする修行で、それはインドにおいて仏教が興る前からの基本的な修行の一つでもあり、ヒンドゥー教にあっては、修行僧はもとより在家の信者も、家業を息子に譲り隠居した後、山野にわけいって禅定修行に入ることを人生の理想としたと言われています。

 

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莫高窟と言えば、こちらをイメージしていましたが、もっと奥深いものですね。
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96窟 この建物の中には大きな大仏がいらっしゃいます。もちろん撮影禁止なので、こちらは、入り口の横にある看板です。指の反り返りなど、繊細さを感じます。高さが35.5メートルあり室内仏としては世界で3番目だそうです。
壁画の色は、緑色→孔雀石、青→ラピスラズリー、白→カオリン、赤→鉛

砂に埋もれている部分ほど、当時に近い色で残っていました。

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148番、涅槃の像の看板。お墓の形のようななかに入っています。リーさんという家族が作ったそうです。後ろには72体の仏像があります。こちらは、修行のために作られた仏像ではなさそうですね。
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洞窟前の壁画。
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莫高窟自体にはあまり注目が集まらず、保護が行き届くようになるのは中華人民共和国成立以降となります。
探検隊により、フランス、ロシア、日本、アメリカ等遺跡が流出しています。

57窟(初唐) 618-712観音菩薩壁画も見ました。平山郁夫画伯の「敦煌の恋人」と称された莫高窟一の美しい観音菩薩でした。うりざね顔の唐の時代の美人。動物の皮で作ったスカートをはいて、S字型の観音さまです。首にかけている装飾品は、光を当てると立体になっていることがわかりました。法隆寺の壁画に似ているそうです。

うりざね顔って???

こたえ。。。面長で、色白で、鼻筋の通った顔。

45窟(盛唐)712-765 半円の龕(がん)に釈迦を中心に天王、脇侍菩薩、阿難あなん(経文の基となった教説を仏弟子中で最もよく記憶したとされる。)、迦葉かしょう(衣食住にとらわれず、清貧の修行を行った。)脇侍菩薩、天王の七尊像が配されています。特に身体をS字型にひねる菩薩は美しく盛唐塑像の最高傑作とされています

龕(がん)ってなあに???

こたえ。。。仏像を納めるため,岩壁を掘りくぼめた場所。古くインド、中国にその例がみられる。のち扉つきの厨子に仏像を安置したものを仏龕といいます。

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猫ちゃんお昼寝中~気持ち良さそう
 

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この橋を渡って、シャトルバス乗り場に向かいます。3輪の車をよく見かけます。
 名沙山・月牙泉に到着~

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道路の奥に、砂山が見えてきました。
 

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ラクダのごみ箱
ここで悲しい出来事がありました。

犬が一匹こちらに向かってやってきました。可愛いね~と見ていたところ、道路向こうから、子犬がまた一匹やってきました。お母さんを追いかけてきたようです。

3輪の車がゆっくりなスピードでやってきました。子犬はこちらに来るもんだと思っていた矢先、急に反対向きに歩きだし、3輪の車の方に向かって歩いていきました。’’あ、危ない’’と思った瞬間、車に跳ねられてしまいました。

その直後に親犬(そばにいた犬)が吠えながら、3輪の車の方に向かっていきました。

運転手の方は、少し笑いながら、子犬をボンネットの上に載せて立ち去っていきました。

みんなで呆然と出来事の一部始終を見ていました。しょぼん。。。ガックリ。。。と悲しい気分でラクダ乗り場へ向かいました。

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ここをまっすぐ行くと、ラクダ乗り場があります。
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ラクダがいっぱい~
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ふたこぶラクダだよん
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砂山を登っていきます。
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よいしょ、よいしょ
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砂山の尾根から少し進んだところがゴールです。おつかれさま~
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うっしし(笑) いたずら好きだよん
 

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ぼくは、キャラバン先頭のリーダーのラクダよん
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小高い砂山までは、モーターバイクでも来れるようです。
ラクダに乗った写真をたくさん撮ってもらいました。お礼に20元チップをあげたら、サービス良くさらに写真を撮ってくれます。○○ちゃんは、写真は撮らなくていいけど、頑張ったラクダちゃんへとチップを渡しました。ラクダのおじさん、うれしくなって、○○ちゃんの手を引っ張って砂山に登るお手伝いをしてしています。

砂山は、下りの方がスリルがあります。ラクダも足を滑らせることもあります。‘’怖いよ~’’

ラクダに1時間くらい乗っていました。’’こんなに長く乗るんだ~’’

後からわかったことですが、本来のコースは砂山には登らないコースだったようです。ラクダに乗らなかった人たちを待たせることになってしまいました。申し訳なかったです。。。

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山を下りて、オアシスのラクダ終点へ。
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私が乗っていたらくちゃん♥’’重たかったでしょう?ありがとう~’’
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らくちゃん、さようなら~
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徒歩で月牙泉(げつがせん)へ
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空の上から名沙山(めいさざん)を楽しんでいる人もいます
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サンドそり?を楽しんでいる人も。。。
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ぶどうを食べている人います。お味は‘’まあまあ’’のようです。
 

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敦煌駅から観光寝台列車に乗車します。
車内の廊下には、絨毯がひいてあります。豪華~

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私と○○ちゃんのお部屋。4人部屋から1万円アップで2人部屋にグレードアップしました!トイレも洗面所もついてるよ=
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こちらから入ります。
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寝台車の後ろの顔。。。
 

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車内で、切符と交換でカードを受け取ります。
しばらくすると、4人部屋から3人私たちの部屋に遊びに来てくれました♥

隣の△△ちゃんも来てくれて、6人で女子会?が始まり~

お酒がなくても盛り上がれるのよ~23時前、明日に備えて就寝~楽しかった)^o^(

 

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