京都と石山寺への旅 ~2016年12月1日~4日~

12/1(木) 新横浜7時19分→京都9時17分着→石山寺→圓徳院→近鉄ホテル泊1

旅のきっかけは、友人と参加したクラブツーリズム’’講師若村亮先生の仏像の講習会’’に参加したことから始まる。。。

仏像の世界にも、人間の世界と同じように、如来(悟りを開いた存在)、菩薩(悟りを求める者)、明王(邪悪を打ち砕く使者)、天部(仏教を守護する神)と大きく4つの世界がある。それぞれの役割の違いにより姿形、手に持つ道具が異なっている。ここまでは、何とか理解したものの、話が深くなるにつれなんとなく印象に残ったことを頼りに仏像を見学することになる。

お互い多忙のため、見学する寺院は新幹線の中で相談し決めました。決め手は、今しか見られない仏像!

あっという間に京都駅に到着。ホテルに荷物を預けて、いざ出発。

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ちはやふる電車が走ってます。(京阪石山寺駅)
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石山寺に向かう途中に、柿の実にハロウィンの細工が残っていました。

まずおやつタイム、石山名物(石餅)を頂きます(笑)

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首都圏にも出店されている 叶 匠寿庵の石山寺限定の和菓子です

石山寺(747年創建)の如意輪観世菩薩(檜の寄木造)は自然石(硅灰石)の岩盤の上に備えた木製の蓮台にいらっしゃいます。33年に一度の御開帳ということもあり、ありがたい気持ちになりました。また、初代如意輪観音菩薩胎内(初代ご本尊は残念ながら塑像断片しか残っていません)の4体の胎内象も見ることができました。

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胎内佛像の高さは20センチから30センチしかありません。

もう一つの見どころは、石山寺の菊の御紋。菊の花を裏からみた形の紋になっています。天皇家を後ろから支えるといった説もあるそうです。

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紅葉は見ごろを過ぎてしまったようです。

お昼ごはんは新そばの十割そばを食べました。

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三条京阪まで移動し、ぶらぶらと京都の風情ある街並みを楽しみながら、祇園へ。

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八坂の塔の夕暮れ
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表通りから一本裏どうりにある洋食屋さん。130年続いているそうですが、後継者がいないそうです。いつまでもご夫妻がお元気でいていただきたいなと思いました。奥様曰く老舗の食事処は、裏通りにあるそうです。

夕飯を食べて、圓徳院夜間拝観。高台寺とのセット券を進められるが、ここだけでいいですと断ると、本当にいいですか?と念を押される。

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12月の夜なのに、風もなく寒くありません。

12/2(金) ホテル→泉涌寺→天徳院(精進料理)→同聚院→勝林寺→イノダ珈琲本店→東寺→ホテル泊2

タクシーにて泉涌寺(空海が法輪寺として創建者という説アリ824年ー834年)へ。ずっとお会いしたかった楊貴妃観音像とご対面。ひげが生えてる?と言ったら、それは口のまわりのしわよ。と教えてもらいました。口の動きを表している説もあります。

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楊貴妃観音像にはすべてを包み込むような優しさがあり、何度でも足を運びたくなる仏像でした。境内は広々としています。

東福寺通天橋を横目に見ながら、今日のお昼ご飯を頂くお寺、天徳院へ。紅葉と苔むしたお庭を眺めながらのお食事。一般には公開されておらず、ゆっくりとした時間を過ごすことができます。桔梗の寺としても有名だそうです。

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お庭を眺めながら、お食事できます。予約してよかった。

img_09541 同聚院(臨済宗)の不動明王は平安後期を代表する一つにふさわしい、なにかすごいパワーを醸し出している仏像です。幾多の災害を超えて現存していることに驚きます。像高265㎝あります。お会いできてよかった♡

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お庭の杉の木がすっきりと手入れされています。

勝林寺(百足封じの護符あり)を拝観。特別拝観でお会いできた毘沙門天。毘沙門天の使者は百足だそうです。(たくさんの足のうち、たった一つでも歩調や歩く方向が違えば前に進めなくなる。皆が一つになり同じ方向へ進んでいけるいう意味があるそうです。)毘沙門天の奥さまの吉祥天とお子様の善賦師童子像(ぜんにどうし)も拝観できます。

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入口の紅葉が色とりどりでため息が出るくらい美しかった。

休憩した後、友人は神戸へ。私は、永観堂(ライトアップの時間まで30分あまりあり、人も多かったので外から写真を撮りました。)へより、途中で夕食を食べて、東寺へ。

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永観堂、開門前の行列。待てずにスルーする。

東寺の金堂は、ご本尊薬師如来像の右手に日光菩薩、左手に月光菩薩。ご本尊の台座の周囲の12神将像に目をひかれます。シーンと張りつめた空気が漂っており、夜間拝観の良いところですね。

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1664年徳川家光の寄進で竣工した総高55メートルの塔です。

講堂の立体曼荼羅は、仏像の講習会で習った、如来、菩薩、明王、天部が一度に見られます。そう思ってみるだけで、前に来た時よりも、何倍も楽しめました。

12/3(土)ホテル→大覚寺→金戒光明寺→聖護院八つ橋本店→京都駅

17時26分→19時24分新横浜着

京都駅7時半発のバスにて大覚寺(創建876年)へ向かう。拝観開始時刻まで、広沢の池を散策。少し早めに開門。お目当てである霊宝館にて明円作の五大明王象を見学。五人の不動明王がずらりと並んでおられる姿は圧巻です。

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人気のない広沢の池は神秘的です。

バスにて金戒光明寺(黒谷さんと呼ばれる浄土宗のお寺))まで移動。まずは、山門にあがる。23メートルもあり、京都市内を一望できる。京都守護職会津藩の本陣となったそうです。

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五劫思惟阿弥陀仏
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境内からの眺め

御影堂には、中山文殊(運慶作日本三大文殊の一つ)が祭られている。

人ごみをなるべく避け、ゆったりとした満足感のある時間を過ごせました。関西出身の歴史に詳しい友人と一緒だったのでちょっとだけ物知りになれたような?楽しい旅になりました。

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