八ヶ岳オーレン小屋フラワートレッキング ~2017年7月1日~2日~

7/1(土)中山6時46分→7時23分八王子7時29分あずさ1号→9時08分茅野9時20分送迎車→10時20分桜平10時30分→12時00分夏沢鉱泉→13時30分オーレン小屋

オーレン小屋のパンフレットを友人からもらい、素敵な山小屋だなあと思いました。行きたい人を募ったところ4人集まりました。みんなの都合を合わせ日程を決めました。ちょうど同じ日程でフラワートレッキング講習会を山小屋主催でやっていることを知り、参加してみることにしました。

ぎりぎりまで準備を怠っていたので、前日の仕事帰りに足りないものを購入したりバタバタしました。AM1時には準備完了。いつものことですが。。。

フラワートレッキング講習会は、大金の2万円を支払っていることもあり、やる気満々で臨みました。

IMG_7113[1]
あずさ1号の車内販売で購入。とってもおいしかった❤
茅野駅に到着すると、大きな雨音を立て激しい雨が降っています。早速カッパを取出し着替えた後、それぞれ送迎車に乗り込みます。約20名の参加者がいます。

桜平に到着後、開講の集い。

講師は藤森祥平先生(筑波大学 植物寄生菌学研究室)、補佐は北原貴穂さん(八ヶ岳山岳ガイド協会所属登山ガイド)、守屋真美さん(長野県自然保護レンジャー)

3グループに分かれて行動。私たちは黄色グループ7人です。

IMG_7114[1]
駐車場にまず咲いていたのは、サラサドウダン
IMG_7115[1]
ヒロハカツラは、桜平から横岳の標高1800メートルから2100メートルに育ちます。葉っぱが大きいです。
IMG_7116[1]
イチヨウラン。ラン科。葉っぱが一枚しかつかない。
IMG_7117[1]
キバナノコマノツメ。葉の形状が馬のヒズメに似ている事からなずけられた。スミレ科なのに和名にスミレが付かない、数少ないスミレの種です。
IMG_7118[1]
ゴゼンタチバナ。ミズキ科。花が咲く株は、葉が6枚。
IMG_7119[1]
鹿が出現!
IMG_7120[1]
毒わらび。鹿も食べません。わらびは、発がん性があります。
IMG_7131[1]

オサバグサ。ケシ科。葉の形が、機織りの筬(おさ)に似ていることから名前が付着ました。最初にオサバソウと思い込み、なかなかオサバグサと覚えられません。
IMG_7129[1]
ミツバオウレン。キンポウゲ科。オーレン小屋の名前の由来になっています。オーレン小屋はもともと営林署の施設だったそうです。
IMG_7229[1]
シラビソ(右)とオオシラビソ(左)。 シラビソの葉は擦ると松やにのにおい。枝の茶色が見えます。 オオシラビソの葉は擦ると柑橘系のにおい。葉が密集していて、枝が見えません。
IMG_7174[1]
こちらもミツバオウレン。見る角度によって少し違ったように見えます。
IMG_7143[1]
シロバナノヘビイチゴ。バラ科。食べれます。
IMG_7132[1]
オーレン小屋到着。
IMG_7140[1]
ミヤマキンポウゲ。ミヤマキンポウゲ科。
IMG_7141[1]
オーレン小屋近くに咲く貴重なクロユリ。肉系の腐ったにおいがするそうです。
IMG_7142[1]
ミヤマバイケイソウ。ユリ科。これから花が咲きます。
 お風呂に入り、ごはんだ~。お風呂は檜ぶろ(石鹸は使えません)、トイレは水洗、快適に過ごせる山小屋です。

IMG_7151[2]
晩御飯は桜肉のすき焼き♡食べきれないくらいのボリュームがありました。
21時消灯。

夜中の1時ごろ、いつものように足の裏、手のひらなどが熱くなり、目が覚めました。眠れないので、部屋から脱出。友人も、体調がすぐれずトイレに行った後、二人で食堂の椅子に1時間くらいいました。やっとお互い落着き、5時まで眠りにつくことができました。。。

7/2(日) 泊1 7時00分→8時30分赤岩の頭→9時50分峰の松目(2570メートル)→11時15分オーレン小屋12時50分→14時15分桜平送迎車→15時00分茅野15時55分はまかいじ→18時30分新横浜

夜中は雨音がひどかったけれど、ハイキング中はなんとか雨は大丈夫でした。しかし、赤岩の頭あたりの稜線まで来ると、かなり強い風が吹いています。今日のコースは悪天候のため、大きく変更になりました。(本来のコースは、夏沢峠→硫黄岳(お花畑)→横岳→赤岩の頭屋)

IMG_7149[1]
タカネグンナイフウロ。オーレン小屋の前にありますが、ロープを張ってあり正面からみれません。。。
IMG_7155[1]
昨日見た、ゴゼンタチバナ。葉っぱが4枚のものは花が咲かないそうです。
IMG_7159[1]
カブトゴケ。地衣類、ヨロイゴケ科。
IMG_7150[1]
ミヤマカラマツ。キンポウゲ科。
IMG_7228[1]
コヨウラク。ツツジ科。
IMG_7152[1]
ヤグラゴケ。地衣類。
IMG_7153[1]
中央楕円形の二枚の葉っぱは、ミスズラン。2株で10万円?
IMG_7162[1]
クロユリのつぼみ。
 

IMG_7163[1]
タカネザクラ。バラ科。
IMG_7164[1]
スノキ。葉っぱをかむと酸っぱい。日本のブルーベリーと呼ばれる実をつける。
IMG_7166[1]
ウスバスミレ。
IMG_7167[1]
コケモモ。ツツジ科。
IMG_7168[1]
赤岩の頭到着!赤岳も硫黄岳も見えない。。。
IMG_7170[1]
これから咲き始めるであろうシャクナゲ。今年は、全体的に花の開花が遅いらしい。
IMG_7184[1]
シャクナゲの葉っぱが薄緑に膨らんでいる。もち病にかかっている。
IMG_7191[1]
コイワカガミ。イワウメ科。群生して咲いていました。葉っぱが鏡のように光っています。高山になるほど、花の色が濃くなります。
IMG_7178[1]
雨が降ると花を開いてくれない、コミヤマカタバミ。白色と紫色の花をつけます。
IMG_7213[1]
紫色のコミヤマカタバミ
IMG_7179[1]
カモシカや鹿が木の皮を食べてしまうそうです。
IMG_7181[1]
峰の松目に到着!山頂の看板は2567.21メートルとなっていますが、実際には2570メートルあるそうです。樹木に覆われて、視界はありません。
IMG_7187[1]
山頂の地衣類。どれもこれも生き生きとして、とっても可愛いらしいです。
IMG_7188[1]
いろんな種類の苔が生えています。もののけ姫のモデルとなった森だそうです。
IMG_7189[1]
八ヶ岳は日本の中でも貴重な苔の森が残っています。
IMG_7186[1]
苔の愛好家も増えており、コケ女も増加中(笑)
IMG_7185[1]
ハリブキ。葉っぱに茶色のとげがあります。
IMG_7192[1]
チシマアマナ。ユリ科。
IMG_7194[1]
クモマナズナ。アブラナ科。
 

IMG_7195[1]
エーデルワイス
IMG_7212[1]
オーレン小屋近くの苔の森。
 

IMG_7196[1]
苔が可愛い!もやしみたい。。。
植物の名前を覚えるのは難しくて苦戦しました。一日目は、必死に頑張りましたが、二日目はその勢いも衰えました。トホホ。。。(前日にあれほど覚えた植物の名前が出てきません(ー_ー)!!)

IMG_7214[1]
オーレン小屋の小鳥の餌箱に、ウソという名前の鳥がやってきました。名前の由来は、ヒーホーと口笛のような鳴き方から口笛を意味する古語’’うそ’’からきているそうです。先日有松天満宮でうその鳥の石像を見たばかりだったので、うれしくなりました。
おまけ写真です!有松の神社にこんなのがありました。

IMG_7231[1]IMG_7230[1]

IMG_7215[1]
ガイドの北原さん、NHK日本百名山の八ヶ岳案内役をされたそうです。みんなでビデオを見ました。
高山植物のお花畑に行けなかったのは残念でしたが、その分ゆっくりとガイドをしていただき、また八ヶ岳に行こうと楽しみも一つ増えました。’’何度もフラワートレッキングに参加したけれど、こんなに悪天候だったのは今回が初めてだわ’’とガイドの守屋さんがおっしゃっていました。雨女、雨男がそろっていたのかな。ちょっとショックでした(笑)

オーレン小屋の皆様、藤森祥平先生、補佐は北原貴穂さん、守屋真美さん、ありがとうございました。怪我もなく下山できて、ほっとしました。

教えていただいた植物はもっとたくさんあったのに、一部しか写真と植物名が一致しません。しっかり覚えた植物もあるので、少しずつ習得していけたらと思います。

オーレン小屋から見る星空は、夜景の明るさなど邪魔するものがないのでとてもきれいに星が見えて、真っ暗闇の新月の日がおすすめだそうです。樹林におおわれているので、強い風も避けることができ、比較的寒さを感じずゆっくり鑑賞できるので、山頂で見るよりおススメですと教えていただきました。

 

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *